矧ぐ
はぐ
動詞-五段-ガ行動詞-他動詞頻度ランク #21432 · 青空 16 例
標準
to fletch
文例 · 用例
兄の定綱は、父秀義にも劣らない、矢を矧ぐ事の上手であったが、ある夜兄弟して、夜業に矢をはいでいるのを、頼朝が見て、(おまえ達の作る矢を、一体いつになったら、この手でいっぱいに引く日が来るだろうな) と、呟いたので、兄弟は急に胸がせまって、何も答え得ずに泣いてしまった。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
ああ舟にのりて行かば、くるほしきなみの亂れもここちよく、ちのみごの夜びえする、あやしきこゑもきかであるべきに、ふるとせひとにかくれて、わがはぐくみしいろぐさのはや涸れぬとぞ、けふきけば薄葉に涙しをるる、よしゑやし、悲しきものはあだがたき、君ならなくに、はやも我が世をのがれいでばや。
— 萩原朔太郎 『浮名』 青空文庫
しかし詩人であるところの芭蕉は、救世主として世に立つ代りに、万人の悲しみを心にはぐくみ、悲しみの中に詩美を求めて、無限の寂しい旅を漂泊し続けた。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
先を争いて馬車に乗らんとあせる人狂気のごとく、見る間に満員となりて馳せ出せば友にはぐれて取り残さるゝ人も多し。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
河向ひから池までの熊笹を切開いた路はぐしよ/\に水浸しになつて歩きにくかつた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
河向いから池までの熊笹を切開いた路はぐしょぐしょに水浸しになって歩きにくかった。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
母親も気付いて相手の身分を図り近頃はぐずぐずいう。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
夜だかはぐらぐらするほどまぶしいのをこらえて、矢のように、そっちへ飛んで行きました。
— 宮沢賢治 『よだかの星』 青空文庫
作例 · 標準
弓道部の彼は、自分で矢に羽を矧ぐ練習をしている。
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矧ぎ目のない美しい矢を作るには、熟練の技術が必要だ。
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昔の職人は一本一本丁寧に矢を矧いでいた。
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