車馬
しゃば
名詞
標準
horses and vehicles
文例 · 用例
巷に秋の夕日散り鋪道に車馬は行き交へどもわが人生は有りや無しや。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
また右手の小高き岡に上って見下ろせば木の間につゞく車馬|老若の絡繹たる、秋なれども人の顔の淋しそうなるはなし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
それは歩行する人以外に、物音のする車馬の類が、一つも通行しないためであった。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
そう言った広大な、人や車馬や船や生物でちりばめられた光景が、どうかしてこの暗黒のなかへ現われてくれるといい。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
雲の行くかた 雲東に行けば車馬通じ、雲西に行けば馬泥を濺ぎ、雲南に行けば水潭に漲り、雲北に行けば麦を晒すに好し、と支那にては云ひならはしたるに、雲北に行けば雨ふるもののやう歌へる和歌のあるもをかし。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
」 車馬の通行を留めた場所とて、人目の恥に歩行みもならず、――金方の計らいで、――万松亭という汀なる料理店に、とにかく引籠る事にした。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
おれはかんがへるそのときまるであいつらの眼がおれの手くびにくつついてゐたことをおれの胴體にのぞきめがねを仕掛けた奴らだおれをひつぱたくおれの力は馬車馬のやうにひつぱたく。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
「馬鹿だなあ」「僕もう知りませんよ」 かの女が、ともすれば何事かを空想しながら、車馬轢轆たる往還を、サインに関らずふらりふらり横切ったり、車道に斜にはみ出したりする迂闊に対して、むす子は、こんな荒い言葉で叱りながら、両手は絶えず軟くかの女の肩を持ち抱え、幼稚園のこどもにするような労り方をした。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
作例 · 標準
昔の都は、車馬の往来が激しく、賑わっていたことだろう。
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城下町では、車馬の音が響き渡り、活気にあふれていた。
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祭りの日には、多くの人々が徒歩で、あるいは車馬に乗って集まった。
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