有縁
うえん
名詞-の形容詞名詞
標準
related to the teachings of Buddha
文例 · 用例
昔の印度で書き記されたある経論に、東方に大乗経典有縁の国があって、仏教は最後にそこに駐まると予言してあるそうでありますが、この現状から言えば予言は当っております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
有縁止、無縁去、去来行住すべて水の如かれ、雲の如かれ。
— 広島・尾道 『行乞記』 青空文庫
多武峰の増賀上人、横川の源信僧都、皆いずれも当時の高僧で、しかも保胤には有縁の人であったし、其他にも然るべき人で得度させて呉れる者は沢山有ったろうが、まさか野菜売りの老翁が小娘を失った悲みに自剃りで坊主になったというような次第でもあるまいに、更に其噂の伝わらぬのは不思議である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
証得妙果の境界に入り得たら、今度は自分が其の善いものを有縁無縁の他人にも施し与えようとすべきが自然の事である。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
昨昭和八年の十月、先生の銅像建設を思い立ちまして、初めは先生の菩提所である博多祇園町順正寺に建設するつもりでありましたが、都合に依り先生の有縁の地であるここに建設することになりました。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
私に取って已み難き要求なる個性の表現の為めに、あらゆる有縁の個性と私のそれとを結び付けようとする厳しい欲求の為めに、私は敢えて私から出発して歩み出して行こう。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
観月感慨無量、戦線をおもひ銃後をかへりみる、遠近親疎、有縁無縁、南無阿弥陀仏。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
しかしそれは有縁のものに限るので、無縁のものはどこの共同墓地に改葬したということを届け出でさせるに止まるそうである。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
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