宛転
えんてん
形容詞-たる副詞-と
標準
eloquent
文例 · 用例
そのほか粟谷さんの宛転自在さ。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
のみならずこの草子に、屁を放ち損じて大便を垂れたので叱り打たれて血に塗れ、帰ったとあるは、件の経文に〈この道人、頭破れ血|瀝り、床座を沾汚す、駆りて角に入らしむ、急を得て糞を失す、次第七人、皆打棒せられ、地に宛転す〉とあるから転化したのだ。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
今度御独りでいらしつた時、呼んで頂戴」と云ふ宛転たる嬌声を捕へる事が出来た。
— 芥川龍之介 『東京小品』 青空文庫
その内に秦楼と云う芸者が、のみかけた紙巻を持ったなり、西皮調の汾河湾とか云う、宛転たる唄をうたい出した。
— 芥川龍之介 『上海游記』 青空文庫
然れ共、若し遇ふ能はずンば、彼等は千里の駿足を以て、彼等の轗軻に泣き、彼等の不遇に歎じ、拘文死法の中に宛転しつゝ、空しく槽櫪の下に朽死せざる可からず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
宛転悠揚としてわたしの心を押し沈め、我れを忘れていると、それは豆麦や藻草の薫の夜気の中に、散りひろがってゆくようにも覚えた。
— 魯迅 『村芝居』 青空文庫
その時分に婀娜な妓の可愛らしい朱唇から宛転たる鶯の声のようにほとばしり出て、遊野郎や、風流客を悩殺せしめた数ある謡の中には次のようなものがあった。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
もし遭う能わずんば、彼らは利器を抱いて、拘文死法の中に宛転たらざるべからず。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は宛転たる弁舌で、聴衆を魅了した。
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彼の宛転とした文章は、多くの読者を惹きつける。
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法廷で、弁護士は宛転と自己の主張を展開した。
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標準
(of eyebrows) shapely
作例 · 標準
彼女の宛転たる眉は、その美しさを際立たせていた。
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筆で描かれたような宛転とした眉は、まるで芸術品のようだ。
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彼は宛転たる眉をひそめ、不満をあらわにした。
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宛転と弧を描く眉は、彼女の表情をより豊かに見せる。
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