火花
ひばな
名詞頻度ランク #22581 · 青空 1113 例
標準
spark
文例 · 用例
水部の線宮沢賢治きみがおもかげうかべんと夜を仰げばこのまひる蝋紙に描きし北上の水線青くひかるなれ竜や棲みしと伝へたるこのこもりぬの辺を来れば夜ぞらに泛ぶ水線の火花となりて青々と散る
— 宮沢賢治 『水部の線』 青空文庫
燧の鉄と石の触れあう音、迸る火花、ホクチの燃えるかすかな囁き、附け木の燃えつくときの蒼白な焔の色と亜硫酸の臭気、こうした感覚のコムプレッキスには祖先幾百年の夢と詩が結び付いていたような気がする。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
ほとんど腐朽に瀕した肉体を抱えてあれだけの戦闘と事業を遂行した巨人のヴァイタルフォースの竈から迸る火花の一片二片として、こういう些細な事柄もいくらかの意味があるのではないかと思われるのである。
— 寺田寅彦 『子規の追憶』 青空文庫
電気の導体ですっかり包んだ中へは外からの電気作用が及ばぬというのは定則で、ある学者はこれを証するために自身で金網の中へはいり外から恐ろしい強い電気の火花をポンポン飛ばしたが中に居た先生には何の事もなかったという事である。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
落雷はすなわち強い電気の火花だから理論上蚊帳は落雷の時の防衛になる事になりそうである、しかしどのくらいの程度まで有効かという事や、麻、木綿、絹等の比較などは専門の学者の研究を待たねば分らぬ。
— 寺田寅彦 『蚊帳の研究』 青空文庫
先ず第一に電波を起すために従来多く用いられたのは、いわゆる火花式またドイツのテレフンケンシステムと称するもので、すなわち感応コイルを用いて強烈なる火花を起し、その放電によって電波を生ずるのであるが、かくして起った波は不規則で、波の始めが強く終りが弱く消えてしまう。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
また近頃マルコニ氏はアーク灯などは用いず従来の火花式を少し変更すれば容易に規則正しい波を生ずる事を発明したと伝えられる。
— 寺田寅彦 『無線電信の近状』 青空文庫
暗闇で毛を逆立てゝパチパチ火花を出すアンデルゼンの猫を。
— 宮沢賢治 『猫』 青空文庫
作例 · 標準
溶接作業の際、金属から激しい火花が飛び散った。
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焚き火のそばに座っていると、パチパチと音を立てて火花が上がった。
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車輪とレールの摩擦で、夜空に小さな火花が見えた。
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