信実
しんじつ
形容動詞名詞
標準
sincerity
文例 · 用例
私の三人の知人は、心から満洲を愛し、素知らぬ振りして満洲に住み、全人類を貫く「愛と信実」の表現に苦闘している様子であります。
— 太宰治 『三月三十日』 青空文庫
此の苦しい数十日の間にも小生はたゞ小生が悲しいほど凡てに信実であつたといふ事と、些かでも自分自身のデリケエートな優しい気持ちを失はないで居られたといふ難有い事実とをお知らせ出来ます事はこれも悲しい芸術家の些細な矜待の一つで御座います。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
芸術家の立場としてはたゞ敬虔にして信実な高い芸術の力に頼る外に最上の謙徳は無い、――と、かうしみじみと小生には考へ得られましたのです。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
これが為に若し今後の芸術上の作品に真に信実な感情の光と曾て見なかつた新らしい思想の芽生とを齎らす事が出来たら、小生は全く此度の関係者達にまたとない美くしい感謝の涙を献げねばなりません。
— 北原白秋 『わが敬愛する人々に』 青空文庫
一生の恋だ、命かけての愛だの信実だのと云つた蜜の如ないつかの抱擁も千言万句の誓ひも歓語も、但しは狂ひに狂つた欲念の焔も、ただ一息に押しこかしてゆく「時」の力の前には何等の矜持も権威もあつたものでは無い。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
譬へ天真の稚気と信実とが絶えず心の底に昼の蝋燭の様にちろろめいてゐたにもせよ、馴れ過ぎた天の恩寵と世の浅はかな賞讃とが何時しか汝の貴重な霊性を盲目にした。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
ですから彼はピシアスとデイモンとの二人のこの信実と友愛とを見ると、本当に何よりもうらやましくて堪りませんでした。
— 鈴木三重吉 『デイモンとピシアス』 青空文庫
「さあさあ、どうぞ、だが、あげるような佳いお茶がありませんよ」 世高は老婆の信実のある詞が嬉しかった。
— 田中貢太郎 『断橋奇聞』 青空文庫
作例 · 標準
彼の言葉には信実があり、皆が耳を傾けた。
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信実な心を持つことは、人間関係を築く上で非常に重要だ。
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彼女の信実な態度が、周囲の人々の信頼を得ることに繋がった。
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ウィキペディア
信実(しんじつ、生没年未詳)は、平安時代末期の僧侶。父は大和源氏の源頼安(法華経太郎)。頼兼、義忠の兄、玄実、仲房(大和越智氏の祖)、頼清の父(奈良県史所収『越智氏略系図』と戦国大名系譜人名事典所収『越智氏系図』)。
出典: 信実 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0