幻辞.com

兵燹

へいせん
名詞
1
標準
fire caused by war
文例 · 用例
兵燹という文字が頭に浮んだ。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
失せにしものは此に見出され、求むるものは此に備はり、家|兵燹に焼かるる憂なく、愛する夫を戦場に死せしめず、和楽の和雅音大空に棚引いたり。
木下杢太郎 南蛮寺門前 青空文庫
兵燹のために焼かれた村落の路には、礎らしい石が草の中に散らばり、片側が焦げて片側だけ生きているような立木が、そのあたりに点在して、それに鴉のような黒い鳥が止まって侘しそうに鳴くのが聞かれた。
田中貢太郎 太虚司法伝 青空文庫
元文板には「朝鮮海印蔵版、近古罹兵燹而散亡」と云つてあるが、徳富蘇峰さんの語る所に従へば、麗蔵は今猶完存してゐて、慧琳の音義も亦其中にあるさうである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
その二百 西洋の屋は甎石を以て築き起すから、縦ひ天災|兵燹を閲しても、崩壊して痕跡を留めざるに至ることは無い。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
十一、二月十九日の後の一、信貴越 大阪|兵燹の余焔が城内の篝火と共に闇を照し、番場の原には避難した病人産婦の呻吟を聞く二月十九日の夜、平野郷のとある森蔭に体を寄せ合つて寒さを凌いでゐる四人があつた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
寺は同治年間のマホメット教徒の亂に、兵燹に罹つて、今は實に荒廢を極めて居る。
桑原隲藏 大秦景教流行中國碑に就いて 青空文庫
今の佛殿は兵燹後の再建で、見る影もないが、その後庭には、もと本殿の在つた所と見え、廢磚殘甓累々たる間に、明の萬暦十二年(西暦一五八四)に建てた、精巧な一架の石坊が遺つて、祇園眞境と題してある。
桑原隲藏 大秦景教流行中國碑に就いて 青空文庫
作例 · 標準
かつて栄華を極めたその都も、度重なる兵燹によって灰燼に帰してしまった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
この寺院の仏像は、奇跡的に兵燹を免れて今日までその姿を留めている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
戦争が終わった後、人々は兵燹の跡地に新しい家を建て、復興への一歩を踏み出した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview