生色
せいしょく
名詞
標準
healthy complexion
文例 · 用例
米も出来ず、果実も実らず、万事|尽く生色を失う事となる。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
面貌ほとんど生色なく、今にも僵れんずばかりなるが、ものに激したる状なるにぞ、介添は心許なげに、つい居て着換を捧げながら、「もし、御気分でもお悪いのじゃございませんか。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
たまたま下の洗面所に顔でも洗いにゆくと、目に入るものは、赤錆いろの鉄分の強い坪ばかりの池の水と、萎えきって生色のない八つ手の一、二本である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ああ、彼等は最早やほとんど生色が無かつた。
— ――震災手記断片―― 『竹林生活』 青空文庫
洞穴の周圍には灌木、草綿など少しく生ひ出でゝ、この寂しき景に些の生色あらせんと勉むるものゝ如し。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
甲板にいた人たちは幾らか船に強い方の人であるべきだが、うち見た所私のほかには最初強風を予言した例の痩老人のみが先ず生色あるのみで、他は大抵もうへたばってしまって居る。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
鍵は何処に 意外なる第二の怪事件突発に調査団員も護衛艦隊の乗組員も共に、大驚愕のうちに生色を失った。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
そうして、月はまるで塵埃の中で育った月のように、生色を無くしながらいたる所に転げていた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
作例 · 標準
長い病床生活の後、彼女の顔にようやく生色が戻ってきた。
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この薬のおかげで、彼の顔に生色が宿り、元気が出てきたように見える。
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うん、少しずつ生色が戻ってきて、安心したよ。
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