回教
かいきょう
名詞
標準
Islam
文例 · 用例
後者は、ギリシア人(Ionian)であったのが後には一般外国人、あるいは回教徒の意に用いられ、ちょうどギリシア人の barbaros に相当するものになっているからおもしろい。
— 寺田寅彦 『言葉の不思議』 青空文庫
回々教と新月形 回教では新月形を記章とする事あたかも基督教の十字架のごとくである。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
三 世界の屋根 この映画で自分のもっとも美しいと思った場面はおおぜいの白衣の回教徒がラマダンの断食月に寺院の広場に集まって礼拝する光景である。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
回教徒が三十日もの間毎日十二時間の断食をして、そうして自分の用事などは放擲して礼拝三昧の陶酔的生活をする。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
その中には、回教どれいとおつきあいしていた、中国のメンドリさんも、二羽いるわ。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『アヒルの庭で』 青空文庫
それは回教徒の祈祷の姿に擬しつつ実は、聞えて来る活動館の安価な楽隊の音に合わせているのだった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
ジョホール海峡の陸橋を渡って、見えていた市の中を通って、なおしばらく水辺に沿って行った処で若い紳士は車を停め、土地の名所である回教の礼拝堂を見せた。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
虚空を頭とし、大地を五体とし、山や水は糞尿であり、風は呼吸であり、火はその体温であり、一切の生物無生物は彼の生むところと説く、シバ神崇拝に類して精力を愛するこの原始の宗教が、コーランを左手に剣を右手に、そして、ときどき七彩の幻に静慮する回教に、なぜ南方民族の寵をば奪われたのであろうか。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫