秘する
ひする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
標準
to keep secret
文例 · 用例
何の秘するところもなく親愛し合つた独身女と処女との間柄に段が出来た。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
なお北京駐在露国公使コロストウェツの特に任地より来あわせる等の事実より推測すれば、時を同じゅうして来遊の噂ある伊藤公爵とわが蔵相との会見は、なんらか他に重大なる使命を秘するもののごとく想像に難からずと、某消息通は語れり。
— ――十四の場面―― 『安重根』 青空文庫
しかし他日維新史料が公にせられたなら、此問題は復秘することを須ゐぬものとなるかも知れない。
— 森鴎外 『津下四郎左衛門』 青空文庫
すっかりなれ、あるときまった者になり、特別の刺戟も、深い愛の感激もなくて、幾年がすぎると、それが、実に、天下唯一人の良人であると云う緊張を失い、一寸恋心を誘われて、これにまけ、終には親に自分の恋を包むように、良人にも自分の恋を秘するのではないだろうか。
— 一九二一年(大正十年) 『日記』 青空文庫
左れども物理学の一事は到底心頭を去らずして、之を思えばいよ/\面白く、独り心に謂らく、造化の秘密、誠に秘密なるが如くなれども、化翁必ずしも之を秘するに非ず、人の之を探究せざるが故なり。
— 福澤諭吉 『人生の楽事』 青空文庫
それには身分を秘するより外はない。
— 永井荷風 『※東綺譚』 青空文庫
のみならず例えば、ある一省がそれに関する準備事務を進めると、あたかも敵国に対して軍機を秘すると同じような態度で、調査資料を秘密にするようなことをする。
— 末弘厳太郎 『役人学三則』 青空文庫
わが国のごときは従来他国の進んだ知識をそのままに輸入して短い年月の間に驚くべき進歩をなしえたが、真似をしているばかりではいつまでたっても手本にはかなわず、その上、一等国と名乗るようになってからは先方でも用心して秘するゆえ、真似することさえなかなか容易でない。
— 丘浅次郎 『民族の発展と理科』 青空文庫
作例 · 標準
彼はその研究成果を何年も秘するつもりだったが、つい漏らしてしまった。
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古代の賢者は、秘するべき知識の重要性を説いた。
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彼女は心に秘する想いを、誰にも打ち明けることなく生きていた。
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