琺瑯
ほうろう異読 ホーロー・ホウロウ
名詞
標準
enamel
文例 · 用例
子供達は、喜び、うめき声を出したりしながら、互いに手をかきむしり合って、携えて来た琺瑯引きの洗面器へ残飯をかきこんだ。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
子供達は、そこから、琺瑯引きの洗面器を抱えて毎日やって来た。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
普通の琺瑯引きの鉢形の洗面盤に湯を半分くらい入れる。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き、そうしてコップの円筒面を鉢の縁辺に軽く接触させる。
— 寺田寅彦 『日常身辺の物理的諸問題』 青空文庫
その中の一つの琺瑯質の壁に蔦の蔓が張り付いている三階建の、多少住み古した跡はあるが、間に合せ建ではないそのポーチに小さく貸間ありと紙札が貼ってあった。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
枕元には琺瑯質の鍋だの西洋皿だのが狼藉としてゐて、その間に墨の桐箱と墨の塗沫された画仙紙の上に水筆が転がつてゐた。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
わが熱き炎の都、都なる煉瓦の沙漠、沙漠なる硫黄の海の広小路、そのただなかに、饑ゑにたるトリイトン神の立像、水涸れ果てし噴水の大水盤の繞には、白琺瑯の石の級ただ照り渇き痺れたる。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
今こそ蝋は琺瑯に炎のころもひき纏ひ、音なく溶くる白熱に爛れ艶だつ弱ごころ、無言に泣けば『新生』の黄金光ぞ燃えあがる。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
琺瑯の鍋は熱伝導が良く、煮込み料理を作るのに最適だ。
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レトロな雰囲気の琺瑯の看板が、古い商店街の軒先に残っている。
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「この琺瑯のボウル、白くて清潔感があって素敵だね」と彼女が手に取った。
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ウィキペディア
琺瑯(ほうろう)は、鉄、アルミニウムなどの金属材料表面にシリカ(二酸化ケイ素)を主成分とするガラス質の釉薬を高温で焼き付けたもの。難解な漢字のため「ホーロー」と表記されることが多い。英語では Enamel。「琺瑯」は音写で、古代、ヨーロッパを意味する佛菻、佛郎などから来ていると考えられる。
出典: 琺瑯 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0