利鈍
りどん
名詞
標準
sharp or blunt
文例 · 用例
そこで軍氣を考へ、察し、其の甲兵を見ずして、既に其の意氣、即ち軍陣の内質本體の如何なるものなるかを知り、而して我と彼とを比較して勝敗利鈍の數を籌らうとするところから其の術を生じたのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
人物に利鈍があり大小があり、知識に深浅があり広狭があり、境遇に順逆があれば、人々の思うところも一ツでは無く、幽邃もあり卑近もありドライな理もありウェットな情もあり様々であるが、各々その性質・状態が違っていてもその思うことは皆一ツである。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
しかし天下の事は成敗|利鈍をもって相判じ候訳にはこれなく、小生は正をもって起こり、正をもって斃るること始めよりの目的に候。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
然れども義仲は成敗利鈍を顧みざりき、利害得失を計らざりき。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
けれども、刀の利鈍と、品質はわかる。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
此智と情との關係は、今日人間に於て一身上動靜云爲の細行よりして、國家天下を治むるの大事に至るまで、其成敗利鈍は悉く此關係の相協ふ所に止らざること莫し。
— 西周 『情智關係論』 青空文庫
僅か六月ではあったけれど岡郷介は最所家に仕え、城の要害、兵の強弱、武器の利鈍、兵糧の多寡、そういう事迄探り知っていたので、続々名案を考え出す。
— 国枝史郎 『郷介法師』 青空文庫
彼の眼中成敗利鈍なし、利害得失なし、ただ為すあるは、為さざるに優るの一念あるのみ。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
作例 · 標準
刀の切れ味の利鈍は、研ぎ師の腕前に大きく左右される。
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彼の文章は、時に鋭く、時に穏やかで、表現の利鈍を巧みに使い分けている。
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頭の利鈍は生まれつきだけでなく、その後の努力によっても変わるものだ。
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