奥歯
おくば
名詞頻度ランク #22689 · 青空 256 例
標準
back tooth
文例 · 用例
「右の奥歯がいたくてなりません。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
しかしそれくらいの事が自慢になるようであったら世の中に易者や探偵という商売は存在しない訳であり、奥歯一本の化石から前世界の人間や動物の全身も描きだすような学者はあり得ない訳である。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
またある精力家努力家で聞えた医者で患者を診察しながら絶えず奥歯を噛み合わせる人がある。
— 寺田寅彦 『チューインガム』 青空文庫
するとその間あのおかしな子は、何かおかしいのかおもしろいのか奥歯で横っちょに舌をかむようにして、じろじろみんなを見ながら先生のうしろに立っていたのです。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
見るもの聞くものイライラチラチラして来るので一日中、奥歯を噛みしめてジッとしていた。
— 夢野久作 『道成寺不見記』 青空文庫
血の気がなくなって、奥歯がギューと締まって夏も冬もわからなくなる……それが実さんの妖気の正体だ。
— 夢野久作 『実さんの精神分析』 青空文庫
舌のさきを奥歯にやって、それをかみながら一種の音を立てる癖があった事を思い出す。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
慧鶴はすこし夢心地になって思索の筋道を奥歯できっと噛み押えながら意識をとろりとさせていると、地響きのようなものが聞えて来た。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
作例 · 標準
例句