門歯
もんし
名詞
標準
incisor
文例 · 用例
骨壊疽で義歯を支えていた犬歯が抜け落ち、下顎の門歯がとれてしまったのだ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
でその中四枚が門歯四枚が犬歯それから残りが臼歯と智歯です。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
でそんなら門歯は何のため、門歯は食物を噛み取る為臼歯は何のため植物を擦り砕くため、犬歯はそんなら何のためこれは肉を裂くためです。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
はるかに瑠璃色の空を刻み取って雪山の雪が王城の二つ櫓を門歯にして夕栄えに燦めいて居た。
— 岡本かの子 『百喩経』 青空文庫
然るに右山高帽を警察署に持帰り、詳細に亙りて調査したるに、前廂にシッカリと噛締めたる門歯と犬歯の痕跡あり。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
四つ這いになった彼の長い身体、白い靴下の穴からのぞく、薄黒い足の裏、血に染って赤くなった大きい門歯、苦痛の涙に濡れた長い睫毛――それら全体は、より所もない孤独の感じで、細かく波打っている如くであった。
— 松永延造 『ラ氏の笛』 青空文庫
彼は細君を火葬に附して、骨上げをした歯骨の中から上下の門歯と犬歯合せて十二本を取り出し、それを上下の顎の大きさの金具に排列し、更にそれを鋳物のときにつかう釘抜のような鉗子の先へ固定し、大原の咽喉笛をはさみ切って殺そうと計画したのである。
— 小酒井不木 『謎の咬傷』 青空文庫
この時厠に立って小便をしていた伊沢柏軒は、前へ倒れて、門歯二枚を朝顔に打ち附けて折った。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
作例 · 標準
赤ちゃんの可愛い門歯がようやく生えてきた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
虫歯になりやすいのは、奥歯だけでなく門歯も注意が必要だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
うさぎは門歯が特徴的で、可愛い顔をしている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash