幣束
へいそく
名詞
標準
offerings of rope, paper, etc. hung on trees in Shinto shrines
文例 · 用例
そこでは黒百合のような貴婦人が、オペラバッグから紙幣束を出して、百|法の青札を買い、二十歳にもならないしとやかな娘が、赤札に自分の運命を賭けているのです。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
アフリカの砂漠を進出するモスクワの夜の娘、驚歎した私踊りながら黒い両足が、ニコロの太腿を包囲して、混乱した男女の頭脳に、メゾ・ソプラノの鼻歌が巻きついてくる、私ニコロの前に日本紙幣束にして棄ててしまった。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
これがおもしれえんだ」「俺れら、こら、これだけやってきたぞ」 若い男は、一と握りの紙幣束を紙屑のようにポケットから掴みだしてみせた。
— 黒島伝治 『国境』 青空文庫
持っていた幣束で彼の面を一つ打ったままで、無言で奥の間へはいってしまわれたが、それを知った拙者はすぐにその場へ踏み込んで、久次郎の不埒をきびしく叱って、今後決して、参ることは相成らぬと襟髪をつかんで表へ突き出してしまった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
正面には御簾を垂れて、鏡や榊や幣束などもみえた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
若い美しい行者は藁の円座のようなものの上に坐って、手には幣束をささげていた。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
式部も会釈して、その箱をうけ取って、まず行者のまえに押し直すと、行者は幣束を取り直してその箱のうえを一度払った。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
……」「そりゃあ、買えてよ……」 井深君はそこで黙ってふところから沢山の紙幣束を呑んで大きく膨らんだ紙入を出すとその中から五枚の草色をした紙幣を引き抜いて傍のテェブルに置いた。
— 渡辺温 『嘘』 青空文庫
作例 · 標準
神主が幣束を振りかざしてお祓いをすると、境内に清浄な空気が流れた。
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村の入り口にある大きな杉の木には、新しい幣束が飾られ、神聖な場所であることを示している。
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子供の頃、お祭りで配られた幣束の意味も分からず、不思議そうに眺めていた。
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