水飴
みずあめ
名詞
標準
mizuame
文例 · 用例
最早それはいひツこなしとゝめるも云ふも一筋道横町の方に植木は多しこちへと招けば走りよるぬり下駄の音カラコロリ琴ひく盲女は今の世の朝顔か露のひぬまのあはれ/\粟の水飴めしませとゆるく甘くいふ隣にあつ焼の塩せんべいかたきをむねとしたるもをかし。
— 樋口一葉 『闇桜』 青空文庫
彼等は鮮人に接近すると、汚い伝染病にでも感染するかのように、一間ばかり離れて、珍しそうに、水飴のように大地にへばりつこうとする老人を眺めた。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
水飴色のうららかな春の日の中に両岸の桜は、貝殻細工のように、公園の両側に掻き付いて、漂白の白さで咲いている。
— 岡本かの子 『娘』 青空文庫
その涙の苦汁の様な濃い液体が凍り固まって、水飴の様に執念くこびり付いて居るのを、こちこち爪の先で叩いたりすると、かやはかすかな憐憫を覚え乍ら、また、何となく胸がせいせいして小気味のよい様な、酷たらしい快感が起るのであった。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
空は濃青に澄み澱んで、小鳥は陽の光を水飴のように翼や背中に粘らしている朝があった。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
越後|巫女は、水飴と荒物を売り、軒に草鞋を釣して、ここに姥塚を築くばかり、あとを留めたのであると聞く。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
障子に水飴色の陽が射して、ぽつん/\冬の蠅の障子紙に突当る音が聞えます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
暗黒の底に水飴のように流れ拡がる夥しい平炉の白熱鉱流は、広場の平面に落ち散っている紙屑、藁屑、鋸屑、塗料、油脂の類を片端から燃やしつつグングンと流れ拡がって行く。
— 夢野久作 『オンチ』 青空文庫
作例 · 標準
泥だらけになった靴は、まず水洗いしてから乾かす。
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新鮮な野菜は、調理前にたっぷりの水で水洗いする。
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彼の服はデリケートな素材なので、手で水洗いしている。
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ウィキペディア
水飴(みずあめ)とは、デンプンに対して、適切な酸または加水分解酵素を作用させる方法によって、糖化して作られた粘液状の甘味料である。デンプンを完全にグルコースになる中途まで加水分解して製造する。主な成分は、水を除外すると、グルコース、マルトース、デキストリンの混合物である。なお、酵素糖化水飴や麦芽水飴の場合は、主成分はマルトースである。
出典: 水飴 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0