時代色
じだいしょく
名詞
標準
characteristics of an age
文例 · 用例
寺田氏の科学的業績を云々する資格はもとよりないのであるけれども、文学的遺業について見ると、寺田氏がこの人生に向った角度にあらそわれぬ明治時代色があり、同時代の食うに困らなかった知識人の高級なディレッタンティズムが漂っているのである。
— 宮本百合子 『作家のみた科学者の文学的活動』 青空文庫
母はやっと一息ついた今の生活が嬉しいのか、小声で時代色のついた昔の唄を歌っていた。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
荷物は家の馬に乗せて、お婆さんも時代色のついた古風な紋付を着て、荷物と一緒に馬に乗つて、まるで昔の道中です。
— 林芙美子 『谷間からの手紙』 青空文庫
母はやっと一息ついた今の生活が嬉しいのか、小声で時代色のついた昔の唄をうたっている。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
伝中殆ど滑稽に近い時代錯誤や場所錯誤が続出するが、予は原文の時代色を損ふまいとした結果、わざと何等の筆削をも施さない事にした。
— 芥川龍之介 『きりしとほろ上人伝』 青空文庫
そして時代色の苔に浸されぬ皮膚の瑞々しさがある。
— 蒲原有明 『鴎外を語る』 青空文庫
行かんす古形説を一往避けたが、たとへば、「行かさす」(敬)、「思はさす」(敬)が拗撥音表情を加へて「行かしやんす」「思はしやんす」と発音する様になつた所に、活用長期残存とも言ふべき、語法の時代色が伺はれる様である。
— 折口信夫 『「さうや さかいに」』 青空文庫
そこから、隣人と共通なものを求める一つの考へ方、理性の尊重がこの十七世紀の一つの時代色になつてをります。
— 岸田國士 『文学者の一人として見た現代日本語』 青空文庫
作例 · 標準
この絵画は、当時の時代色をよく表している。
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彼のファッションは、現代的ながらも、どこか時代色を感じさせる。
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現代の音楽には、急速に変化する時代色が見て取れる。
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