時代感覚
じだいかんかく
名詞
標準
sensitivity to the times
文例 · 用例
老大家の風俗小説らしく昔の夢を追うてみたところで、現代の時代感覚とのズレは如何ともし難く、ただそれだけの風俗小説ではもう今日の作品として他愛がなさ過ぎる……。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
十銭芸者の話も千日前の殺人事件の話も阿部定の話も、書けばありし日を偲ぶよすがになるとはいうものの、今日の世相と余りにかけ離れた時代感覚の食い違いは如何ともし難く、世相の哀しさを忘れて昔の夢を追うよりも、まず書くべきは世相ではあるまいか。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
風流なるものは畢竟ある時代相から流れ出た時代感覚とその時代の生活の感覚化との一致を意味している。
— 感覚活動と感覚的作物に対する非難への逆説 『新感覚論』 青空文庫
何よりもいけないことは、彼らのほとんど全部が時代感覚というものを持つていないことである。
— 伊丹万作 『政治に関する随想』 青空文庫
―― 其中漫筆┌自己の生活認識└社会の現実認識 ┌知識 └意識┌生活印象└時代感覚 十月十日 曇、やつぱり雨だつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
庸三は震災前に、庸太郎によってやっと世界の偉大な音楽家の名や曲目を覚えはじめ、子供の時から聞き馴染んで来た義太夫や常磐津が、ビゼイやモツアルトと交替しかけていた時分だったが、この音楽ほど新旧の時代感覚を分明に仕切っているものはなかった。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
どんな文学者でも、その作家が真率な生活感情と時代感覚をもっていれば、その相剋は作品にも歴然とあらわれたし、その生死にもかかわって来ていた。
— ――インテリゲンツィアと民主主義の課題―― 『誰のために』 青空文庫
鼻の先に迫つて来る明治廿年代の時代感覚を満す様な芝居を、とあせつて居た。
— 折口信夫 『戞々たり 車上の優人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は時代感覚に優れており、常に時代の先端を行くアイデアを持っている。
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政治家には、時代感覚を磨き、民衆のニーズを理解することが求められる。
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彼女の作品は、その時代の空気を捉えた時代感覚がある。
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