時代精神
じだいせいしん
名詞
標準
spirit of the age
文例 · 用例
しかしこれら哲学者の植え付けた種子が長い中世の冬眠期の後に、急に復興して現代科学の若葉を出し始めたのは、もちろん一般的時代精神の発現の一つの相には相違ない。
— 寺田寅彦 『量的と質的と統計的と』 青空文庫
つまり當時の人人の、西洋文明に對する驚き――汽車や、ホテルや、蒸汽船や街路樹のある文明市街やに對する、子供のやうな悦びと不思議の驚き――が、エキゾチツクな詩情を刺激したことから、無意識で描いた職工版畫の中にさへも、その時代精神の浪漫感が表象されたものであらう。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
して見れば彼自らも、伯父と同様、新しい時代精神の予感だけはもちながら、結局、古い時代思潮から一歩も出られない滑稽な存在となるのでないか。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
そしてロック、フォークの台頭と学生運動の昂揚に象徴される一九六〇年代の百花斉放、百家争鳴の時代精神が、一九七〇年代半ばになって、パーソナルコンピューターとして蘇ったのではないかと、少々強引な仮説を立てたのです。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
「挫折と沈滞を余儀なくされていた一つの時代精神が、パーソナルコンピューターという革命児を産み出したのではないか」 前書きでそう意気込んでから書き始めた、私にとって初めての本は、『パソコン創世記』と名付けました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
新しいメディアが唯一成しうることは、時代精神に応えて変化を促進することだけです。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
オレが初めて書いた本は、「一九七〇年代に入って挫折と沈滞を余儀なくされていた時代精神が、パーソナルコンピューターという革命児を生みだしたのではないか」というすさまじい妄想に基づいた「パソコン創世記」という代物だった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
パーソナルコンピューターを生んだ時代精神には、我々はどんな神も戴かないとする薬味も効いていたと思う。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
作例 · 標準
多くの芸術家が、その時代の精神を作品に込めた。
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時代の精神を捉えた文学作品は、後世に大きな影響を与える。
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現代の時代精神は、多様性と個性の尊重にあると言えるだろう。
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ウィキペディア
時代精神 とは、ある時代の哲学や文学、芸術における支配的な精神傾向のことを指す。
出典: 時代精神 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0