捨て鉢
すてばち
形容動詞名詞
標準
desperate
文例 · 用例
それは痩我慢とも捨て鉢とも思えるものだった。
— 岡本かの子 『とと屋禅譚』 青空文庫
そしてなおかの女が驚きを深くしたことは、夫人の面貌や態度に、今までに決して見かけなかった、捨て鉢であばずれのところを現わして来たことだった。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
」先生は苦澁に充ちた瞳をひよいと振り向けて、捨て鉢にかう云つた。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
次に商店の番頭のYは、非常にセンチメンタルな調子で、ある娼婦と心中未遂に到るまでの捨て鉢な戀の告白をしました。
— 南部修太郎 『S中尉の話』 青空文庫
毒婦や色魔は世間を摺れ枯らした結果、すべてに対して捨て鉢であると同時に高を括っているのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
(あらゆるものを失って惨めな姿で生きているくらいなら、いっそのこと死んでしまったほうがいいのだ) あらゆるものを失ったとき、人間は勇敢になることもできれば捨て鉢になることもできる。
— 佐左木俊郎 『恐怖城』 青空文庫
母も幾らか捨て鉢になったとみえて、溜息をつきながらこんな事を言い出しました。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
取り越し苦労をするだけが馬鹿というものだ」と、外記は捨て鉢になったように言った。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
作例 · 標準
商売に失敗し、全財産を失った彼は捨て鉢な気持ちで夜の街を彷徨い歩いた。
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「そんな捨て鉢な態度をとるなよ。まだやり直すチャンスはいくらでもあるはずだ」
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絶望のあまり捨て鉢になって起こした行動が、さらに事態を悪化させてしまった。
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