蛮族
ばんぞく
名詞頻度ランク #44483 · 青空 66 例
標準
barbarian tribe
文例 · 用例
幕末勇士などに扮した男優の顔はいかなる蛮族の顔よりもグロテスクで陰惨なものであるが、それが特別に民衆に受けると見えてそれらの網目版が至るところの店先で自分をにらみつけ、脅かし圧迫した。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
文化に於いて、はたまた産業に於いて然り、かしこくも明治大帝の教育に関する大御心はまことに神速に奥州の津々浦々にまで浸透して、奥州人特有の聞きぐるしき鼻音の減退と標準語の進出とを促し、嘗ての原始的状態に沈淪した蒙昧な蛮族の居住地に教化の御光を与へ、而して、いまや見よ云々。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
また動物のあるもの(例せば犬)は嗅覚甚だ精しく、人間も蛮族や不具で他の諸覚を亡うた者が鼻で多く事を弁ずるから、鼻の鈍い者ほど上等民族だなどいう。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
巨大な蜂の巣と見紛ふ梢に懸つた樽の有様を見上げて、私はしばし、この世にも奇怪な光景から魔呵なる恍惚の浴霊に浸ると、月を信仰する北方の蛮族の夢に駆られて、思はず、「有りがたい/\!
— 牧野信一 『酒盗人』 青空文庫
夏の砂日傘を立てゝ、彼は、その影で、「マイエーの蛮族は草を追ふた、妻と子と家畜を従へ、一袋の銀貨を腰につけ――」 などゝ、詠ひながら創作の構想に耽つてゐた。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
雲南地方の山地には苗または※という一種の蛮族が棲んでいるが、老女もその一人で、老年でありながら能く働き、且は正直|律義の人間であるので、李公が都へ帰るときに家族と共に伴い来たったものである。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
」 ――沢に降りると、私はシヤツも下着も脱ぎ棄てた半裸体となつて、口を嗽ぎ顔を洗つてから、流れのまん中で巨大な牛が沐浴をしてゐるかのやうな姿の岩に飛び移ると、カルデアの蛮族の牧歌を高唱しながら勇ましい体操をはじめるのであつた。
— 牧野信一 『ダニューヴの花嫁』 青空文庫
原始人類の知識状態又は生活状態を知るに最も有力なる手がかりは、現今世界に散在する未開地に住する蛮族に就ての研究である。
— 小酒井不木 『毒と迷信』 青空文庫
作例 · 標準
帝国は、北方の蛮族の侵攻に長年苦しめられてきた。
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蛮族の戦士たちは、恐ろしい形相で攻め込んできた。
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映画では、文明化された人々が蛮族と共存する様子が描かれている。
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