割烹着
かっぽうぎ
名詞
標準
coverall apron
文例 · 用例
やがて最初に目に入つた玉屋に這入ると、部屋は明るくガランとしてゐて、温室のやうだつた、客の腰掛場になつてゐる、畳二枚を縦に並べた場所の、その中程に置かれた火鉢には其処の主人が如何にも睡げによつかゝつてをり、お主婦さんも割烹着を着たまゝ火鉢で手をぬくめてゐた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
割烹着の胃に当る辺りが濡れてゐるところを見ると、今の今まで茶碗でも洗つてゐたという風だ。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
しかし、妻は割烹着のポケットのなかに、いろんな書きつけなどと一緒に入れてゐたのだが、何処へやったのかもう憶ひ出せなかった。
— 原民喜 『棉の花』 青空文庫
料理方の人達はいずれも白い割烹着に手を通して威勢よく働き始めた。
— 島崎藤村 『食堂』 青空文庫
釜の向うでワンタンを鉢にうつしていた白い割烹着にレースの布を捲いた娘がチラリと一瞥を送って「いらっしゃい」と声をかけた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
「それに銀三さんのことだから、御飯ごしらえから子供の守りまで、ひとりで立ちまわってさ、割烹着なんかきて市場へ買い出しに行ったりしてさ。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
スカートと柔かいジャケツの上から割烹着をつけ、そこに膝ついているひろ子の体や、あっち向で何かしているタミノの無頓着な後つきをじろり、じろり眺めて、ねばって行った。
— 宮本百合子 『乳房』 青空文庫
土地に馴れない者らしく、そして不知案内な顔つきで一寸佇んでいたひろ子は、ふっと思いついたという調子で、そこに草箒をつかっている割烹着のお神さんに声をかけた。
— 宮本百合子 『日々の映り』 青空文庫
作例 · 標準
台所で料理をする時は、袖が汚れないように割烹着を着ることにしている。
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母が着ていた花柄の割烹着姿が、今でも懐かしく思い出される。
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給食のおばさんは、いつも清潔な白い割烹着を着ていた。
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美術の授業で絵を描く時、服が汚れないように割烹着を持参した。
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ウィキペディア
割烹着(かっぽうぎ)は、衣服の汚れを防ぐために羽織って着るエプロンの一種。日本で考案されたもので、着物の上から着用できる。
出典: 割烹着 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0