原史時代
げんしじだい
名詞
標準
protohistory (the period between prehistory and history)
文例 · 用例
第四十九圖 日本及び朝鮮石劍(1)―(5)日本發見 (6)―(11)朝鮮二、日本原史時代室(イ)日本の古墳 石の器物ばかりを使つてゐた石器時代から、次ぎには少しづゝ金屬の器物を用ひた時期を過ぎて、日本も遂に金屬の利器を主に使用するいはゆる金屬時代にはひりました。
— 濱田青陵 『博物館』 青空文庫
かようにまだ歴史が十分に明かではないが、ぼんやりわかつて來た時代を、われ/\は原史時代といふのであります。
— 濱田青陵 『博物館』 青空文庫
日本の石器時代の遺物を殘した人間は、どういふ人種であつたかといふことについてはいろ/\議論がありますが、この原史時代にはひつて金屬の器物を使つてゐた人間になりますと、今日のわれ/\と同じ日本人であつたことが疑ひないのであります。
— 濱田青陵 『博物館』 青空文庫
しかしてその研究に際しては、「歴史以前もしくは文献の価値少き原史時代の研究に際して、あらかじめ従来の歴史家が後世の編纂物、あるいは伝説等から研究した結果を、先入主としてこれに囚はれることは、最も避くべきことである」との博士の忠言の趣意をもって、つとに常に警戒服膺しているのである。
— 喜田貞吉 『遺物・遺蹟と歴史研究』 青空文庫
誰が言い出したことかは知らぬが、いわゆる古墳時代が原史時代で、その前につづく石器時代がすなわち史前時代だというのである。
— 喜田貞吉 『日本における史前時代の歴史研究について』 青空文庫
いうまでもなく原史時代とは、夜明け方の薄明りというようなもので、史前時代と有史時代とが上からと下からと薄ぼかしにぼかされ合って、相重複している時代である。
— 喜田貞吉 『日本における史前時代の歴史研究について』 青空文庫
かくて一方には立派に有史時代が出現して、はでやかな文化の花が咲き盛っているような同じ年代に、一方にはまだ原史時代どころか、石器時代の遺物・遺蹟を後に止めたという以外、何物をもわれらに遺しておらぬ多数の民衆が、はなはだ多く存在していたのであった。
— 喜田貞吉 『日本における史前時代の歴史研究について』 青空文庫
それを史前時代というのが適当でないとしても、少くも彼らの間には史前時代の薄ぼかしが継続して、いわゆる原史時代の状態を脱却し得ないのであった。
— 喜田貞吉 『日本における史前時代の歴史研究について』 青空文庫
作例 · 標準
日本の原史時代は、弥生時代後期から古墳時代にかけての時期を指すことが多い。
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原史時代の文化は、文字記録が少ないため、考古学的な発見が重要となる。
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教科書で原史時代の社会構造について学んだ。
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ウィキペディア
原史時代 とは、同時代における文献・伝承が断片的にまたは痕跡的に存在するが、それのみで当該時期における人類の過去を十分に知ることが不可能な時代をいう。先史時代および歴史時代に対応する時代概念であり、日本語における同音の原始時代と混同されやすいが別物である。
出典: 原史時代 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0