済民
さいみん
名詞
標準
relieving the sufferings of the people
文例 · 用例
其詩や辞を行る自在にして、意を立つる荘重、孝孺に期するに大成を以てし、必ず経世済民の真儒とならんことを欲す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
その後ちこの名称が久しく行われておったが、「経済」という語は、経国済民から出ておって、太宰春台の「経済録」などが適当の用法であることは勿論であるから、明治十四年の東京大学の規則には「理財学」と改められた。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
済民の志の深いものありとは云へ、煩雑で見栄のせぬこの役目は、名利を度外した真摯な先生の如きでなくては、誰も好んで当るものがあるまい。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
今私は先生の政治的気宇を云々しようとはせぬが、しかし先生の熾烈敦厚な済民の志と、その実際施政の才能とには服せざるを得ない。
— 中村憲吉 『頼杏坪先生』 青空文庫
扶桑第一の智者と称し、安房の国の旋陀羅の子、聖日蓮は迫害を覚悟で、世の荒波へ飛び出して、済民の法を説いたではないか。
— 国枝史郎 『大捕物仙人壺』 青空文庫
」「要するに聖人君子であって、しかも救世済民のために喜んで自分を犠牲にするという、そういう人物でない限りは、容易に大砲の鋳造法をお教えすることなりませぬな」 この断乎たるオースチン師の言葉に、鬼王丸は失望したか、何事も云わず下|俯向いた、一座|寂然として言葉もない。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
ついては当城におかれても、至急城門をお開きになり、我ら一行を請じ入れ、救世済民の深淵の説をご聴取なされてしかるべし。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
「救世済民の志を抱き、国事に尽したいと希望しながら、いくら機会があっても出でて仕えようとしないのは、果して知者と云えましょうか。
— 下村湖人 『論語物語』 青空文庫
作例 · 標準
古来より為政者は、済民の精神を重んじて国を治めてきた。
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彼の政治理念は、常に民の苦しみを和らげる済民の思想に基づいていた。
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現代社会においても、済民の精神は政治に不可欠だと思うね。
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