細民
さいみん
名詞
標準
the poor
文例 · 用例
飢えに泣いているはずの細民がどうかすると初鰹魚を食って太平楽を並べていたり、縁日で盆栽をひやかしている。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
細民街のぼろアパアト、黄塵白日、子らの喧噪、バケツの水もたちまちぬるむ炎熱、そのアパアトに、気の毒なヘロインが、堪えがたい焦躁に、身も世もあらず、もだえ、のたうちまわっているのである。
— 太宰治 『音に就いて』 青空文庫
しかれども懸賞して細民を賑わすにしかずと、一片の慈悲心に因りて事ここに及べるなり、と飯炊に雇われたる束髪の老婦人、人に向いて喋々その顛末を説けり。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
まことや金一百円、一銭銅貨一万枚は、これ等の細民が三四年間粒々辛苦の所得なるを、万一|咄嗟にこの大金を獲ば、蓋し異数の僥倖にして、坐して半生を暮し得べし。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
なぜなら細民窟のじめじめした長屋住いや、おつけ臭い所帯話やを書いた文学が、実生活のための利益になるということは、いかにしても考え得ないから。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
細民街のぼろアパアト、黄塵白日、子らの喧噪、バケツの水もたちまちぬるむ炎熱、そのアパアトに、気の毒なヘロインが、堪へがたい焦躁に、身も世もあらず、もだえ、のたうちまはつてゐるのである。
— 太宰治 『音について』 青空文庫
今の上野動物園のライオンと、深川の細民との比較がどうなっているか知りたいものである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
それは東京の郊外にある細民街とよく似た部落を形造つてゐた。
— 葉山嘉樹 『万福追想』 青空文庫
作例 · 標準
19世紀のロンドンでは、細民がひしめき合うスラム街が広がっていた。
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彼は細民救済のために、生涯を捧げた慈善活動家だった。
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昔の小説読むと、細民の生活って本当に大変だったんだなって思うよ。
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