一髪
いっぱつ
名詞
標準
hair
文例 · 用例
危機一髪、団子鼻に墮そうとするのを鼻のわきの深い皺がそれを助けた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
堤が一髪を横たえたように見える。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
それにもかかわらず、Matsu・ホテルの青い建物では満艦飾のグロテスクな女が意気で猥雑なブラック・ボトンを踊り、天界ホテルでは白痴のマリが、薔薇の花の模様のついた着物の裾を危機一髪のところまでまくって、米国水兵のまえでチャルストンをジャズに合せて踊っていた。
— 吉行エイスケ 『スポールティフな娼婦』 青空文庫
出征する年少の友人の旗に、男児|畢生危機一髪、と書いてやりました。
— 太宰治 『春』 青空文庫
忙、閑、ともに間一髪。
— 太宰治 『春』 青空文庫
一時魔鳥の翼と翔りし黒雲は全く凝結して、一髪を動かすべき風だにあらず、気圧は低落して、呼吸の自由を礙げ、あわれ肩をも抑うるばかりに覚えたりき。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
されども今この検事代理なる村越欣弥に対しては、その一髪をだに動かすべき力のわれにあらざるを覚えき。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
おもてでは、絶えず笑顔をつくりながらも、内心は必死の、それこそ千番に一番の兼ね合いとでもいうべき危機一髪の、油汗流してのサーヴィスでした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
作例 · 標準
危機一髪のところでトラックを避け、彼はアスファルトの上に崩れ落ちた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「まさに一髪の差で逃げ切ったな」と、モニターを見ていた観客が興奮気味に言った。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
その勝敗は一髪の隙もない攻防の末、ほんのわずかな運によって決まった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview