喪中
もちゅう
名詞
標準
in mourning
文例 · 用例
何処かで御大喪中の忍びやかな爪弾の音が洩れる。
— 北原白秋 『桐の花』 青空文庫
有年は実父の喪中であったが、馬琴が今夜ここへ招かれて来るということを知っていて、食事の済んだ頃を見はからって、わざと後れて顔を出したのであった。
— 岡本綺堂 『魚妖』 青空文庫
彼はその次男で、遠い以前から鈴木家の養子となっているのであるが、ともかくもその実父が死んだのであるから、彼は喪中として墓参以外の外出は見あわせなければならなかった。
— 岡本綺堂 『魚妖』 青空文庫
喪中は座敷に簾をたれて白日をさえぎり、高声に話しする事も、木綿車を回すことさえも警められた。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
されば一家の寂しさは云ふに及ばず、領内聞き傳へて殆ど喪中の有樣で、聲高に笑ふさへ人聞きを厭ふ程である。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
六条の御息所は左衛門の庁舎へ斎宮がおはいりになったので、いっそう厳重になった潔斎的な生活に喪中の人の交渉を遠慮する意味に託してその人へだけは消息もしないのである。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
無紋の袍に灰色の下襲で、冠は喪中の人の用いる巻纓であった。
— 葵 『源氏物語』 青空文庫
「喪中なんだ、今年は――」 母から来た手紙を読みながら、私はそんなことを呟いた。
— 牧野信一 『秋・二日の話』 青空文庫
作例 · 標準
祖父が亡くなったため、今年は喪中となります。
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喪中のため、年賀状の送付は控えます。
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喪中の期間は、派手な行動を慎むのが一般的だ。
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