一犬
いっけん
名詞
標準
one dog
文例 · 用例
一犬は虚をほえなくても残る万犬の中にはうそ八百をほえるようなのもたくさんに交じるのであるが、それがみんな実として伝えられるのである。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
反歌米を買へば金は忘れて金を置けばまたも忘れつこれの米の玉犬と鴉一犬の子に白き飯皿、子鴉に青き飯皿、朝夕に同じ飯盛り、おのがじじ食せよと呼べば、犬の子は己が飯惜しと、子鴉は己が飯惜しと、犬の子は子鴉が飯、子鴉は犬の子が飯、ひたぶるに奪ひ取らむと、ひたぶるに盗み食さむと、ただ啼きつ吼えつ噛みつす。
— 北原白秋 『雀の卵』 青空文庫
犬と鴉一犬の子に白き飯皿、子鴉に青き飯皿、朝夕に同じ飯盛り、おのがじじ食せよと呼べば、犬の子は己が飯惜しと、子鴉は己が飯惜しと、犬の子は子鴉が飯、子鴉は犬の子が飯、ひたぶるに奪ひ取らむと、ひたぶるに盗み食さむと、ただ啼きつ吼えつ噛みつす。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
サウシーの『コンモン・プレイス・ブック』四輯に、コングリーヴの一犬ペンクリッジ寺の修繕一年に竟り誰も詣でざるに、日曜ごとに独り欠かさず詣でたと載す。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
またその二輯に、メソジスト派起りてほどもなく、ブリストル辺でその教会に詣る者しばしば一犬遠くより来会するを見た。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
それから『大清一統志』三五五、〈意太利亜の哥而西加に三十三城あり、犬の能く戦うを産す、一犬一騎に当るべし、その国陣を布くに、毎騎一犬を間う、反って騎の犬に如かざるものあり〉。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
貧人犬の美食を羨みいささか配分をと望んだが、吠えらるるを懼れて躊躇する内、上帝彼を愍み一犬に教えたからその犬皿より退き彼を招いた。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
レーンの『近世の埃及人』十八章には著者カイロにあった内、夫も子も友もない女が一犬を子のごとく愛したが、犬死んで愁歎の極、その柩前に『コラン聖典』を運ばせ唱師から泣き婆まで傭うて人間同様の葬式行列を行い、事露われて弥次り殺されかけた由を載す。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
散歩中、道の向こうから一犬が駆け寄ってきた。
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彼は隣の家にいる一犬と毎日遊んでいる。
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寂しかったので、子犬を一犬飼うことにした。
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