遣悶
けんもん
名詞動詞-サ変
標準
driving away melancholy
文例 · 用例
然しこの広告が富岡先生のこの世に放った最後の一喝で不平満腹の先生がせめてもの遣悶を知人に由って洩らされたのである。
— 国木田独歩 『富岡先生』 青空文庫
憂欝が忍び足でやつてきた、それからのがれるには、歩くか、飲むか、寝るか、三つの手段があるが、歩くだけの元気なく、飲むほどの銭がなく、寝てみたが寝つかれないので、入浴と出かける、二銭五厘の遣悶策だ、あたゝかい湯に浸り、髯を剃つたら、だいぶ気軽になつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
出来ることなら、あなた方のお力で、姉をもう一度、就職に気を向かすよう、取做して頂けんもんでしょうかと、こう思いますので――」 たぶん、しまいはこうなるだろうと思ったように弟は話のつゞまりをつけました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
人間は病気が一番いけんもんじゃ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
それで、おれは、手紙を出そうかとも考えてみたんじゃが、……碌に、字は知らんし、文章も書けんもんじゃけ、……」 暗くてわからなかったけれども、そういう金五郎の顔には、悲しげな自嘲の表情が湧いたように思われた。
— 火野葦平 『花と龍』 青空文庫
作例 · 標準
彼は詩を読んで遣悶の時を過ごした。
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旅は心の遣悶に良いと聞いた。
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遣悶のために、趣味に没頭することがある。
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