石灯籠
いしどうろう
名詞
標準
stone lantern
文例 · 用例
わたくしが以前その先に石ばかりの中之島かと思ったものは近づいてみますと、それは対岸の築山の裾が池に臨むそこのところにある出岬で、この大石の出岬から女の足でも一跨ぎ出来る渓流を越しますと、向うの渚の庭石伝いになって、道は石灯籠のわきを通って草木の多い築山の小さい尾根に到ります。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
ふと気がついて見ると、己は荒倉の峠の石灯籠の前に立って其の中を一生懸命に覗いていた。
— 田中貢太郎 『怪談覚帳』 青空文庫
石灯籠の笠には雪が五六寸もあろうかと思う程積もっていて、竹は何本か雪に撓んで地に着きそうになっている。
— 森鴎外 『心中』 青空文庫
石灯籠の下にある草柘植を少し離れて、名も知らない小さな菌が二かたまり生えているのが眼についた。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
時候はよし、四方の景色はよし、木蔭の石灯籠の傍などに、今の玩具を置いて其所に腰打ち掛けて一服やっている。
— 蘆の葉のおもちゃのはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
あまり面白さうなので私も折々遅ればせに出かけては石灯籠の台に登つたりして、七重八重の見物人の上から凝つと円舞者連の姿を視守つてゐた。
— 牧野信一 『鬼涙村』 青空文庫
私は、茫然として汀の石灯籠の傍らに、もう一つ別の石灯籠のやうに突つ立つてゐたが、二人の後ろ姿が池を渉り終つて築山の裾にかゝつた時、漸く不意と吾に返つて、「さあ、いよ/\合戦なのぢやないか。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
」 と呟き、身構へたのであつたが、その刹那に、何とまあ驚くべきことには、それ程気性はたしかな筈なのに、突然五体が水母のやうにぐにや/″\と震へて来て、慌てゝ石灯籠の肩に抱きつかうとした甲斐もなく、ふつゝりと腰が抜けて庭石の上にのめつてしまふのであつた。
— 牧野信一 『天狗洞食客記』 青空文庫
作例 · 標準
庭園の景観に深みを与えるため、古風な石灯籠を設置した。
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神社の参道沿いには、苔むした石灯籠が並び、幽玄な雰囲気を醸し出している。
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地域の祭りに合わせ、寺の境内に設置された大型の石灯籠がライトアップされた。
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「この庭の石灯籠、すごく趣があっていいわね」と彼女は言った。
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