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孩児

がいじ
名詞
1
標準
infant
文例 · 用例
ところがいま、模索した程度に過ぎないものの、福慈岳の存在に出遇ってみると、それ等のものは一時にけし飛び、自分なるものを穴に横匍う蘆間の蟹のように畸形にも卑小に、また、経めぐって来た永い歳月を元へ投げ戻されてただ無力の一|孩児とにしか感じられない。
岡本かの子 富士 青空文庫
とつおいつ思いあぐねるうち、いよいよ無力の孩児としての感じを自分に深めて来た老翁は、いまは何もかもかなぐり捨て、ひたすら娘に縋り付き度くなった。
岡本かの子 富士 青空文庫
樹の下の小さなお堂の中に人形の基督孩児が寝ている。
寺田寅彦 先生への通信 青空文庫
やがて背中に紗の翼のはえた、頭に金の冠を着た子供の天使が二人出て来て基督孩児の両側に立つ。
寺田寅彦 先生への通信 青空文庫
「ドーモまだ孩児で……」と主婦が云った。
寺田寅彦 雪ちゃん 青空文庫
そういう新しい人間としてはわれわれはまだほんの孩児のようなものである。
寺田寅彦 ニュース映画と新聞記事 青空文庫
そこで拙僧は望み通りに、真言秘密の御祈祷をしてやって、出て来た孩児はこれこれの処に埋めなさい……とまで指図をしておいたが……それがソレ……その骨じゃ。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
つまりその、堕胎された孩児というのは、取りも直さずお前の兄さんで、お前の代りに家倉を貰う身柄であったのを、闇から闇に落されたわけで、多分この事はお前の両親も知っていたろうと思われる証拠には……ソレ……その孩児を埋めた土の上がわざっと薪置場にしてあったじゃろう。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
作例 · 標準
庭で遊ぶ孩児たちの無邪気な笑い声が、のどかな村の午後に響き渡っている。
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「おお、なんという愛くるしい孩児だ。健やかに育つよう祈っているよ」と老人は微笑んだ。
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時代の荒波に揉まれながらも、彼は自らの子供たちを、まだ幼い孩児の頃から守り抜いてきた。
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