毀誉
きよ
名詞頻度ランク #20113 · 青空 96 例
標準
praise and censure
文例 · 用例
毀誉褒貶は仕方がない、逆賊でも国賊でも、それは何でもかまわないです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
しかしまた俗流の毀誉を超越して所信を断行している高士の顔も涼しかりそうである。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
義理人情の着物を脱ぎ捨て、毀誉褒貶の圏外へ飛び出せばこの世は涼しいにちがいない。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
婦人は毀誉を耳にも懸けず、いまだ売買の約も整わざる、襯衣を着けて、膚を蔽い、肩を納め、帯を占め、肩掛を取りて颯と羽織り、悠々として去らんとせり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
団十郎の重盛は毀誉相半ばしたるが、いわゆる「活歴」なる史劇の新形式は、この頃よりおいおいに芽を噴きたるなり。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
○四月、歌舞伎座の中幕「勧進帳」にて、菊五郎は初役の富樫左衛門を勤め、左団次に比較して毀誉いろいろの批評あり。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
しかし、それでも書きつづけて行けば、いつかは神に通ずる文学が書けるのだろうか、今は、せめて毀誉褒貶を無視して自分にしか書けぬささやかな発見を書いて行くことで、命をすりへらして行けばいいと思っている。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
私の文学は、目下毀誉褒貶の渦中にある。
— 織田作之助 『私の文学』 青空文庫