奄々
えんえん
形容詞-たる副詞-と頻度ランク #36948 · 青空 65 例
標準
gasping
文例 · 用例
親爺の皮膚は、薄黒く、また黄色ッぽく、白血球は、薬のために抵抗力を失って、まるで棺桶に半脚突ッこんだ病人のように気息|奄々としていた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
二十 赤城様――得三様 普門品、大悲の誓願を祈念して、下枝は気息|奄々と、無何有の里に入りつつも、刀尋段々壊と唱うる時、得三は白刃を取直し、電光|胸前に閃き来りぬ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
渠等が炎熱を冒して、流汗面に被り、気息|奄々として労役せる頃、高楼の窓半ば開きて、へいげん帷を掲げて白皙の面を露し、微笑を含みて見物せり。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
哀れなるかな、激烈なる生存競争に敗れて気息|奄々たる、一頭の成牝若くは処女獣をさえ収め得ず、小なる小なるハーレム一つ創り得ずに止む永遠の孤独者、または昨の英雄、かつてのハーレム中の獰猛者、しかもまた老大奮わぬ今日の悶々者、かつはまた既に煩悩の兆して、未だ力弱き半成牡。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
公は漸く其処迄辿り着き、気息|奄々たる様でとっつきの一軒に匍い込む。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
公は漸く其處迄辿り着き、氣息奄々たる樣でとつつきの一軒に匍ひ込む。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
勘定の言訳の述べ憎くなつた居酒屋から、あの飛乗りの早業で何度彼は酒樽を借出して来て、仕事疲れの奄々たる私を炉端に慰めたことか!
— 牧野信一 『三田に来て』 青空文庫
こんな女がどうしてここにいたのか、その子細をたずねようとしても、彼女は気息奄々としてあたかも昏睡せる人の如くである。
— 続夷堅志・其他 『中国怪奇小説集』 青空文庫
作例 · 標準
倒れた彼は奄々として、かろうじて息をしている状態だった。
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長い闘病の末、祖父は奄々たる状態に陥った。
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瀕死の鳥が奄々として、助けを待っていた。
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