茶筅
ちゃせん
名詞
標準
tea whisk
文例 · 用例
楽焼の煎茶道具|一揃ひに、茶の湯用の漆塗りの棗や、竹の茶筅が埃を冠つてゐた。
— 岡本かの子 『蔦の門』 青空文庫
春先の陽気の定めもなく、空は俄に曇って来て、銀灰色の満天に、茶筅の尖で淡く攪き混ぜたような白濁の乱れ雲が渦を撒き散らしております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
半白の髪を茶筅に取り上げ、薄茶のかたびらの着流しである。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
時行となると髪は茶筅、しかも半分白髪である。
— 国枝史郎 『剣侠受難』 青空文庫
小文さんは色々詮索してやつと茶壺と茶筅とが無くなつてゐるのを気が注いた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
「嬉しい盗人やおへんか、茶壺と茶筅を盗むなんて、やつぱりお茶の心得がおすのやなあ、金目の物やつたら立派な茶匙がおすのに、それは残しておいたるんやさかいな。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
夫婦で自炊さして貰ひたいといふと、少ない白髮を茶筅髮にした紫の被布を着た氣丈な婆さんに顏を蹙め手を振つて邪慳に斷られての歸途、圭一郎は幾年前の父の言葉をはたと思ひ出し、胸が塞がつて熱い大粒の泪が堰き切れず湧きあがるのであつた。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
収獲を終った水田の広い面には、茶筅の様な稲の切り株がゾクゾク並んで、乾き切って凍て付いた所々には、深い亀裂破れが出来て居る。
— 宮本百合子 『一条の繩』 青空文庫
作例 · 標準
お抹茶を点てるには、細い竹で作られた茶筅が欠かせない。
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新しい茶筅を下ろす前に、ぬるま湯に浸して穂先を柔らかくする。
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彼女は慣れた手つきで茶筅を動かし、きめ細やかな泡を立てていた。
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標準
hair style where the hair is tied up in a bundle on the back of the head (resembling the shape of a tea whisk)
作例 · 標準
時代劇の登場人物が、粋な茶筅の髪型で登場し、注目を集めた。
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子供の頃、おてんばな妹はいつも髪を茶筅のように結んでいた。
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この古い絵巻物には、女性が茶筅に結った髪を飾る様子が描かれている。
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