婉美
えんび
名詞形容動詞
標準
elegant beauty
文例 · 用例
此を以て太祖の詩を賦せしむるごとに、其詩|婉美柔弱、豪壮|瑰偉の処無く、太祖多く喜ばず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
「タイチの女」では厚ぼつたい直線が南海孤島の風物と對應して鈍重な夢を見てゐるのであるが、こゝでは中世期の宗教畫によくある、重味のある曲線の中に極めて婉美な感情を藏してゐるやうな趣が見られる。
— 蒲原有明 『七月七日』 青空文庫
婉美というのはこういう女達を指すのではないかと思う。
— 佐藤垢石 『淡紫裳』 青空文庫
俯向くことより、反ることに、意地と婉美の表れるのは何の為めだ。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫
やがて地主は、えんび服をきて、シルクハットをかぶって、かた手に竹のむちを持ち、銅像の台の上にあらわれました。
— 新美南吉 『丘の銅像』 青空文庫
」「ああ一人で――一人で――ちゃんと引き受けておりますから」 彼は腕をのばして倒れた男のえんびを引き起した。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
丹下左膳の扮装をして、大きな太鼓を胸にぶらさげた男を先頭に、若い洋装の女のしゃみせんひき、シルク・ハットにえんび服のビラくばり、はっぴ姿の旗持ちなどが、一列にならんで、音楽にあわせ、おしりをふりながら歩いてきます。
— 江戸川乱歩 『少年探偵団』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が書く手紙の文字は、流れるような筆致で非常に婉美であり、受け取った人の心を和ませる。
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古典芸能の舞台で見せる、しなやかで婉美な仕草の一つひとつに、長い伝統の重みが感じられる。
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派手さはないが、落ち着いた色調の着物をさらりと着こなす彼女の姿は、まさに婉美という言葉がふさわしい。
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