指揮棒
しきぼう
名詞
標準
(conductor's) baton
文例 · 用例
その人々の中であるいは指揮棒でも振って老人の歌の拍子をとっているコンダクターがいるかもしれないとすると、鴉はその視覚に感ずるある運動する光像のリズムに反応しているのかもしれない。
— 寺田寅彦 『鴉と唱歌』 青空文庫
自分は芭蕉時代の連句がいかなる統率法によって行なわれたかという事についてなんらの正確な知識をもたないのであるが、少なくも芭蕉の関与したものである限り、いずれも芭蕉自身がなんらかの意味において指揮棒をふるうてできたものと仮定してもおそらくはなはだしい臆断ではないであろうと思う。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
七部集の連句がおもしろいのは、それぞれ特色を異にした名手が参加している上に、一代の名匠が指揮棒をふるっているためである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
これは彼も打つた事は無かつたが軍歌調に合せる位ひならば何んでもないので彼は指揮棒の代りに撥をとつて太鼓を打ちながら彼等の喇叭の練習の調子をとつた。
— 牧野信一 『村のストア派』 青空文庫
それに、このひとの指揮ぶりは特徴がつよくて、オーケストラに向って指揮棒が縦に縦にと働きかけて行く。
— 宮本百合子 『近頃の話題』 青空文庫
若い交通巡査は、黒い外套の胸をふくらませてしめた皮帯の前へ差した赤い指揮棒の頭をひねくりながらきき終ると、手を帽子へやりロシア風にそれを頭のうしろへずらした。
— 宮本百合子 『モスクワの辻馬車』 青空文庫
それは軍楽隊の服装を撮った写真であったが、綺麗な服装ときらびやかな楽器の中央に立って、指揮棒を振っている隊長の姿は、烈しい憧憬を静三に植えつけてしまった。
— 原民喜 『昔の店』 青空文庫
白皙な額と澄み切った眼とが深い学者的な感銘を与えずにおかないO氏が、白色の指揮棒を取って「讃美歌――番」と囁く。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
作例 · 標準
指揮者は優雅に指揮棒を振ってオーケストラを導いた。
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友人の誕生日プレゼントに、名前入りの指揮棒を選んだ。
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コンサートホールで、きらめく指揮棒の動きに皆が魅了された。
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標準
perforated baton
作例 · 標準
隊列の先頭を行く彼は、銀色の指揮棒を高く掲げた。
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古い祭りで使われる指揮棒には、幾何学模様の穴が施されている。
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その指揮棒は軽くて扱いやすく、空洞の設計が特徴だ。
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