哀話
あいわ
名詞
標準
sad story
文例 · 用例
寝床で母からよく聞かされた阿波の鳴門の十郎兵衛の娘の哀話も忘れ難いものの一つであった。
— 寺田寅彦 『重兵衛さんの一家』 青空文庫
古來、世界中の文藝の哀話の主題は、一にここにかかつてゐると言つても過言ではあるまい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
けれども私は、その港町の或る旅館に一泊して、哀話、にも似た奇妙な事件に接したのである。
— 太宰治 『母』 青空文庫
均平は銀子が松の家へ住み込むちょうど一年前に起こった、この哀話を断片的に二三の人から聴き、自分で勝手な辻褄を合わせてみたりしたものだったが、土地うちの人は、この事件に誰も深く触れようとはしなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
古来、世界中の文芸の哀話の主題は、一にここにかかつてゐると言つても過言ではあるまい。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
徳右衛門の頑固な法華の主張がこんなところに顔を出しては、この哀話も、ぶちこわしになりそうだ。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
けれども、あの哀話の美しい姉弟が津軽の生れで、さうして死後岩木山に祭られてゐるといふ事は、あまり知られてゐないやうであるが、実は、私はこれも何だか、あやしい話だと思つてゐるのである。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
従ってここには、多くの哀話とともに鬼魅悪い話が残っている。
— 田中貢太郎 『焦土に残る怪』 青空文庫
作例 · 標準
これは哀話の例句です。