幻辞.com

三々

さんさん
名詞
1
標準
3-3 point
文例 · 用例
春の暮家路に遠き人ばかり 薄暮は迫り、春の日は花に暮れようとするけれども、行路の人は三々五々、各自に何かのロマンチックな悩みを抱いて、家路に帰ろうともしないのである。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
自分の郷里では、今は知らず二十年も以前は、婚礼の三々九度の杯をあげている座敷へ、だれでもかまわず、ドヤドヤと上がり込んで、片手には泥だらけの下駄をぶら下げたままで、立ちはだかって花嫁や花婿の鼻の高低目じりの角度を品評した。
寺田寅彦 LIBER STUDIORUM 青空文庫
船は緑の岩の上に、浅き浅葱の浪を分け、おどろおどろ海草の乱るるあたりは、黒き瀬を抜けても過ぎたが、首きり沈んだり、またぶくりと浮いたり、井桁に組んだ棒の中に、生簀があちこち、三々五々。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
ここかしこに犬の首、猫の面、手とも謂わず足とも謂わず切断して棄てたるが、三々五々|相交る。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
辻堂の中で三々九度の杯をするように一杯飲もう、と言った。
泉鏡花 鷭狩 青空文庫
信心遍路さんが三々五々ちらほらと巡拝してゐる、わるくない風景である、近代風景ではないけれど。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
写真屋は倉持が結婚してからは、好運が急角度で自分の方に嚮きかえり、時節が到来したように思われ、大島の対の不断着のままの銀子を料亭の庭の松の蔭に立たせて、おもむろにシャッタアを切るのだったが、二階へあがって来ると、呑めもせぬ酒を注ぎ、厳かな表情で三々九度の型で、呑み干したり干させたりした。
徳田秋声 縮図 青空文庫
写真屋は倉持が結婚してからは、好運が急角度で自分の方に嚮きかえり、時節が到来したように思われ、大島の対の不断着のままの銀子を料亭の庭の松の蔭に立たせて、おもむろにシャッタアタア」]を切るのだったが、二階へあがって来ると、呑めもせぬ酒を注ぎ、厳かな表情で三々九度の型で、呑み干したり干させたりした。
徳田秋声 縮図 青空文庫
作例 · 標準
囲碁の定石で、白が三々に打ち込んだ後、黒はどのように応じるべきか。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
「あ、彼は三々に打ってきたね。これは面白い展開になりそうだ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash
プロの対局では、三々に打ち込む手も頻繁に見られる戦略の一つだ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア

三々(さんさん)は囲碁用語の一つで、碁盤上の位置を指す言葉。碁盤の隅から数えて(3,3)の地点(下図参照)。布石の段階で隅の着点として単独で打たれる他、星や高目、目ハズシなど位の高い着点に対する隅への侵入手段として打たれることも多い。

出典: 三々 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0