幽境
ゆうきょう
名詞
標準
solitude
文例 · 用例
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見當らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
見渡したところ冥途もかくや、蕭寂たる幽境、一木一草も見当らんぢやないか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
高坂は何となく、物語の中なる人を、幽境の仙家に導く牧童などに逢う思いがしたので、言も自から慇懃に、「私も其処へ行くつもりです。
— 泉鏡花 『薬草取』 青空文庫
此涼しき鈴の音が、わが肉體を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤の如く清く、雪甌の如く冷かでなくてはならぬ。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
その木立のあいだから教会の瀟洒な白壁がしとやかに光っているありさまは、純潔なキリスト教精神が暗い幽境から輝きでるようであった。
— 故ディードリッヒ・ニッカボッカーの遺稿より 『スリーピー・ホローの伝説』 青空文庫
この涼しき鈴の音が、わが肉体を貫いて、わが心を透して無限の幽境に赴くからは、身も魂も氷盤のごとく清く、雪甌のごとく冷かでなくてはならぬ。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
ここは実に無類の幽境だった。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
犬までが変りもの、以上五人男の時代は奥山も藪沢山の幽境で、今の公園とは全然空気が違う。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
作例 · 標準
都会の喧騒を離れ、静寂な幽境で心を落ち着かせたい。
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