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呻き

うめき
名詞頻度ランク #43998 · 青空 292
1
標準
moan
文例 · 用例
しばらく經つて、とんと輕く足踏みして、おもむろに呻き出すは、「是は阿波の鳴門に一夏を送る僧にて候。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
「ピークは、病人の入る処じゃねえや」「ピークにゃ、船長だけが住めるんだ」 彼等は、足下から湧いて来る、泥のような呻き声に苛まれた。
葉山嘉樹 労働者の居ない船 青空文庫
一とき聞くに堪えないような失望の呻き声が聞える。
岡本かの子 富士 青空文庫
彼は二箇月位もぶつ通しに苦しんでゐたが、その呻き聲と云つたら、ずつと離れた農場にまで聽えたくらゐであつた。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から 青空文庫
それと同時に、私達は、花子の絶望的な呻きが彼女の唇から洩れるのを聞いた。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
その母も、流石に兄も、私も、そして附添ふ若い一人の看護婦も、高い熱でさらさらに乾いた灰のやうなお前の顏色を見、夢中の口から洩れる呻き聲を聞いた時、お前の上に嚴かに死が迫らうとしてあるやうな豫感に打たれて、堅く口を噤んでしまつた。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
そして、消毒藥の何處となく漂ふ病室の中はお前の呻き聲に靜寂が破られるだけだつた。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
手術前の體の消毒の爲めに運搬車が來て、一先づお前を消毒室へ運び去つて行つた時、急に呻き聲の消えた靜かな病室の中に、私は兄とお前の母と顏を見合せてぢつと押し默つてしまつた。
南部修太郎 疑惑 青空文庫
作例 · 標準
例句