呻く
うめく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to moan
文例 · 用例
」と狸は低く呻くやうに言ひ、「ただなら塗つてもらはうか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
けれども、案外にも、どこか一つ大きく抜けているところがあると見えて、掏摸の親方になれなかったばかりか、いやもう、みっともない失敗の連続で、以後十数年間、泣いたりわめいたり、きざに唸るやら呻くやら大変な騒ぎでありました。
— 太宰治 『小さいアルバム』 青空文庫
逞ましい雄獅子が自分と妻の致命的な傷口を嘗め労わりつつ呻く、絶体絶命の呻きです。
— 岡本かの子 『扉の彼方へ』 青空文庫
答うる者はあらで、婦女の呻く声のみ微々と聞えつ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
」 と呻くように多津吉は応じた。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
三吉やがて呼吸を計り、ここぞと飛附き空を抱き、はずみ抜けして膝を折り、老婆の背に両手をつけば、べったりと潰れてうむと呻くを、例の死骸と思うにぞ三吉は胆を冷して、「ひゃあ死人に魔が魅した。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」 殺した声と、呻く声で、どたばた、どしんと音がすると、万歳と、向二階で喝采、ともろ声に喚いたのとほとんど一所に、赤い電燈が、蒟蒻のようにぶるぶると震えて点いた。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
」 と呻くが疾いか、治兵衛坊主が、その外套の背後から、ナイフを鋭く、つかをせめてグサと刺した。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
作例 · 標準
例句