情炎
じょうえん
名詞
標準
burning passion
文例 · 用例
人目につくことがあったらと恐れながら、例の癖で、六の君が後宮へはいった時から源氏の情炎がさらに盛んになった。
— 榊 『源氏物語』 青空文庫
若さと若さとが互いにきびしく求め合って、葉子などをやすやすと袖にするまでにその情炎は嵩じていると思うと耐えられなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
昼夜の別なく情炎の中に浸った。
— 辻潤 『ふもれすく』 青空文庫
「お夏狂乱」などで、女人の狂い姿を観てはいるが、お夏の狂乱は「情炎」の狂い姿であって、この花筐の中の狂い姿のように、「優雅典雅の狂い」というものは感じない。
— 上村松園 『花筐と岩倉村』 青空文庫
中納言は昔の後悔が立ちのぼる情炎ともなって、おさえがたいのであったであろうが、夫人の処女時代にさえ、どの男性もするような強制的な結合は遂げようとしなかった人であるから、ほしいままな行為はしなかった。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫
浮舟の死のために若い二人の貴人の心の中はいつまでも悲しくて、正しくない情炎の盛んに立ちのぼっていたころにそのことがあったため、ことに宮のお歎きは非常なものであったが、元来が多情な御性質であったから、慰めになるかと恋の遊戯もお試みになるようなこともようやくあるようになった。
— 蜻蛉 『源氏物語』 青空文庫
唯だそれ情炎、燃るの日も、吾人は冷頭靜思せざるべからず。
— 竹越三叉 『深憂大患』 青空文庫
このやうな妖しい肉感の情炎もない。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
作例 · 標準
彼の絵には、抑えきれない**情炎**が宿っているように見える。
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若き日の作家の作品には、まだ荒削りながらも強烈な**情炎**が感じられた。
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「この小説、登場人物たちの**情炎**がすごくて、読み応えがあったわ。」
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