身悶え
みもだえ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
writhing (in agony)
文例 · 用例
野も山も新緑で、はだかになってしまいたいほど温く、私には、新緑がまぶしく、眼にちかちか痛くって、ひとり、いろいろ考えごとをしながら帯の間に片手をそっと差しいれ、うなだれて野道を歩き、考えること、考えること、みんな苦しいことばかりで息ができなくなるくらい、私は、身悶えしながら歩きました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
) 不意を打たれたように叫んで身悶えをしたのは婦人。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
――なんとかして、記憶の蔓をたどっていって、その人の肖像に行きつき、あッ、そうか、あれか、と腹に落ち込ませたく、身悶えをして努めるのだが、だめである。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
深夜、戸外でポチが、ばたばたばた痒さに身悶えしている物音に、幾度ぞっとさせられたかわからない。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
冬の日本海は、どす黒く、どたりどたりと野暮ったく身悶えしている。
— 太宰治 『母』 青空文庫
それを聞くと子供はつけこむやうに殊更声を曇らしながら身悶えした。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
彼は独居の部屋に閉じ籠り、頭を抱えて身悶えして呻吟くより外なかった。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
身悶えして引切ると、袖は針を外れたが、さらさらと髪が揺れ乱れた。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
作例 · 標準
痛みに耐えきれず、彼はベッドの上で身悶えした。
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悔しさのあまり、彼女は心の中で身悶えしていた。
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子供は熱で苦しそうに身悶えし、母親は心配でたまらなかった。
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