無字
むじ
名詞
標準
the one-character reply ("no") offered by Zhaozhou to the question "Does a dog have Buddha nature?"
文例 · 用例
「スクリーン要らず」の「映写機要らず」の「フィルム要らず」の……これを要するに「何も彼も要らずの映画」と云っても差支ないという……とても独逸製の無字幕映画なぞいう時代遅れな代物が追付く話ではない。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
當以心讀無字之書、乃洞而有自得。
— 南洲手抄言志録 『南洲手抄言志録』 青空文庫
當に心を以て無字の書を讀むべし、乃ち洞して自得するところ有らん。
— 南洲手抄言志録 『南洲手抄言志録』 青空文庫
残したといっても仏の入滅せられた年から凡そ四百七、八十年の間は文字にも何にも書いてなかった、無字の一切経で文字なしに空に覚えておったのである。
— 高楠順次郎 『東洋文化史における仏教の地位』 青空文庫
当さに心を以て無字の書を読むべし。
— 鈴木大拙 『洪川禅師のことども』 青空文庫
「無字の書」は霊性的意味にのみ解しないでも、物理や化学の実験室も亦無字の書である。
— 鈴木大拙 『洪川禅師のことども』 青空文庫
「ちゃん」と鳴ると鹿山の静かな天地に響きわたる、そうして無字で苦しんでおる胸の底へえぐるように徹って行く、その時の心持は何とも云えぬ。
— 鈴木大拙 『鹿山庵居』 青空文庫
外を歩いてゐると、いつの間にか曇り出し小さいつむじ風が舗道の散らしビラを漏斗型に捲き上げる。
— ――何人か良案はないか?―― 『風と裾』 青空文庫
作例 · 標準
禅僧は「狗子仏性」の公案に対し、「無」という無字を突きつけて沈思した。
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無字の境地に達するには、言語による思考を完全に断ち切る必要がある。
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壁に大きく「無」の一文字が書かれた、無字の掛け軸を眺める。
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