芳菲
ほうひ
名詞
標準
scent of flowers
文例 · 用例
その中には一時大阪で盛んに人気を湧かして弦斎以後の全盛を極めた渡辺霞亭の旧名朝霞や、不幸にして早世して今では殆んど忘れられた慶応出身の小説家|井上笠園や、達摩の蒐集家として奇名隠れなかった理学士西芳菲山人の名が見える。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
芳菲山人の滑稽家たるは人の知る所にして、狂歌に狂文に諧謔百出尽くる所を知らず。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
(十五日)▼芳菲山人より来書。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
それから十六日には記事がなく、十七日には芳菲山人の来書が代りに載せてあって、十八日も欠け、十九日朝に永眠されたのであった。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
その晩調べにまいったおりは、そのほうひとりじゃったか」「へえい、ひとりでございました」「たしかにまちがいないか」「…………」「黙って考えているところをみると、なにか思い出しかけている様子じゃが、どうじゃ、たしかにひとりで調べに参ったか」「いえ、思い出しました。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
春の野山を歩いていると、どこからともなく花の芳菲が漂ってきた。
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その詩の中では、移ろいゆく季節の美しさが芳菲という言葉で繊細に表現されている。
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雨上がりの庭園は、濡れた土の匂いと草花の芳菲が混ざり合い、独特の風情があった。
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