蚊遣り
かやり
名詞
標準
outdoor fire with dense smoke to repel mosquitoes
文例 · 用例
そのなかには肌脱ぎになった人がいたり、柱時計が鳴っていたり、味気ない生活が蚊遣りを燻したりしていた。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
大分もう薄暗くなっていましたそうで……土用あけからは、目に立って日が詰ります処へ、一度は一度と、散歩のお帰りが遅くなって、蚊遣りでも我慢が出来ず、私が此処へ蚊帳を釣って潜込んでから、帰って見えて、晩飯ももう、なぞと言われるさえ折々の事。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
そして、それに蚊遣りをしかけながら宅悦を見た。
— 田中貢太郎 『南北の東海道四谷怪談』 青空文庫
目の先に見える屋根の間からは、炊煙だか、蚊遣り火だかがうっすらと水のように澄みわたった空に消えて行く。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
蚊はもう夕暮れには軒に音を立てるほど集まって来て、夜は蚊遣り火の煙が家々からなびいた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
蚊遣りを焚いてゐるのである。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
二、里見君の「蚊遣り」も亦十月小説中の白眉なり。
— 芥川龍之介 『病牀雑記』 青空文庫
団扇使いは御寝の妨げと差控え、その代り名香をふんだんに、蚊遣り火の如く焚くのは怠らなかった。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
作例 · 標準
夏の夕暮れ時、縁側で蚊遣りを焚きながら読書をするのが好きだ。
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蚊遣りの煙が、虫除けとして効果を発揮してくれる。
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昔は、蚊遣りを使うのが夏の風物詩だった。
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