口ごもる
くちごもる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to hesitate to say
文例 · 用例
オズオズ口ごもる件の男。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
「若い師匠が死んでから、おまえさんはもう師匠の家へはちっとも出這入りをしなかったかね」「へえ」と、弥三郎は口ごもるように云った。
— お化け師匠 『半七捕物帳』 青空文庫
言い出そうとして、流石に、口ごもるのである。
— 太宰治 『女人創造』 青空文庫
(奥田) たとえば、……さあ、……(口ごもる)(しづ)(勢い込んで)わたくしは、もう、これだからいやなんです。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
「ウォーカー・ブラザース」と、広岡が口ごもる。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ここまではすらすらと答えたが、それからあとは、少しずつ口ごもるようになった。
— 平林初之輔 『夏の夜の冒険』 青空文庫
「いいえ」 と夫人は口ごもるようにして答えました。
— 小酒井不木 『墓地の殺人』 青空文庫
ところが、信者は由良が黙っているのに向うから、まことにとんでもないと思う頃、自分も前は筮法をすすめられてあの学者の所へかよっていたが、娘が始終夢殿村から来ているのだから、用心をしていないと危いと、口ごもるように云ってから、由良を見返して顔をだんだん赧らめた。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫