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軍靴

ぐんか
名詞
1
標準
military shoes
文例 · 用例
北山さんといふ詩人は、雪の夜路を私と二人で歩いて、北山さんはその夜、特に新しい軍靴をはいて私に歡迎の心意氣のほどを見せてくれたのですが、新しい軍靴は雪に滑つて、北山さんは、何度も何度もころびました。
太宰治 黒石の人たち 青空文庫
ざッざッざッという軍靴の響きと共に、君たち幹部候補生二百名くらいが四列縦隊で改札口へやって来た。
太宰治 未帰還の友に 青空文庫
兵士の行軍の後に捨てられ破れたる軍靴のごとくに汝は路傍に渇けるかな。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
軍靴を脱ぎ、帯剣を解いた。
A WISH FULFILLED 男子の本懐 青空文庫
ぼくは幾度か一線で対峙した中国兵に、上官の気を損ねまいと、正確な射撃を送り、四人まで殺し、十人ばかりの人々を傷つけたが、その戦闘後、自分の殺した生温かい中国の青年の死体の顔を、自分の軍靴で不思議そうに蹴起しながら、いつも、「さようなら」とだけは心中に呟くことができた。
田中英光 さようなら 青空文庫
大きな軍靴を穿いているところを見ると復員らしい。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
桂子と別れた後の苦しい放浪の日々、短靴を酔って溝に落し、ひとから貰ったボロ軍靴に、一枚の破れYシャツしか残っていない私。
田中英光 野狐 青空文庫
私は、ふと傍に泥のついた軍靴を発見した。
久坂葉子 灰色の記憶 青空文庫
作例 · 標準
遠くから軍靴の足音が響き、町の人々は息を潜めて通り過ぎるのを待った。
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博物館の展示ケースには、泥にまみれた当時の軍靴が置かれていた。
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重厚な軍靴の音が石畳を叩き、静かな朝の空気を切り裂いた。
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