旧縁
きゅうえん
名詞
標準
old relationship
文例 · 用例
三男松之助は細川家に旧縁のある長岡氏に養われている。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
そうでありますから、あらゆる人類ことごとく、遠いか近いかの別はあるが、みな親類に違いない、その中にてずっと遠い昔に分れたものが、近く旧縁を重ねるものもあれば、近い親類同士で、さらに縁を重ねる者もある。
— 喜田貞吉 『特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ』 青空文庫
否、正直に旧縁を保っているような徒輩は、もはや声聞の名をもって呼ばれなくなっていたことであろう。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
マニラは親子二代にわたる旧縁の地で、旅亭のあるじとは知友の仲である。
— 久生十蘭 『呂宋の壺』 青空文庫
このとき、耳官はその用をなしおるも、他の諸機関はすべて熟睡のありさまにてあれば、ここに心象は意志の管束もなければ、火事の声をかすかに聞くと同時に、この男が旧縁の家(それは平生念頭にかかりおりし)と連合し、ついにかかる夢を結びしならん。
— 井上円了 『妖怪報告』 青空文庫
しからば、他の家に起こりし火事にても、この男がもし夢みたらんには、旧縁の家と夢みるならん。
— 井上円了 『妖怪報告』 青空文庫
折々、自製の輸出工芸品を携え、旧縁をたどって横浜居留地の商館へ売込みにゆく。
— 吉川英治 『年譜』 青空文庫
だからいつかしら、ぼくもそんな旧縁の人が世にあることなどはまったく忘れ、ただ自分らの破れ小舟一そうを、とにかく必死に漕いでいる気もちだった。
— ――四半自叙伝―― 『忘れ残りの記』 青空文庫
作例 · 標準
同窓会で、昔のクラスメイトと旧縁を温めることができた。
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彼とは仕事で偶然再会し、学生時代の旧縁が蘇った。
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遠く離れて暮らしていても、二人の間には強い旧縁が残っていた。
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