墳墓
ふんぼ
名詞
標準
grave
文例 · 用例
名も歴史もない甲州アルプスに、対面して、零落の壮大、そのものが、この万年の墳墓を中心にして今虚空を奔る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
欧洲アルプスではこれが三百米突位な深さに達し、登山者のみならず、羚羊までが踏み落ちると、そのまま氷漬けになり、自然の墳墓になるということであるが、日本ではそのように深奥なのはない。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
(明治四十一年一月三十日『東京朝日新聞』) 六十三 マホメットの墳墓 トルコ皇帝陛下は近頃メジナにある回々教祖マホメットの墓に電灯をつけて神聖な墓地の闇を照らそうという事を思し召し立たれて英国の某会社に右の工事一切を御下命になったと伝えられている。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
僕を外に置くこと三年、其実子なる秀輔のみを傍に愛撫すること三年、人間が其天真に帰るべき門、墳墓に近くこと三年、此三年の月日は彼をして自然に返らしたのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
かしこは墳墓なりき。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
また恐しい嫗の手に、怪しい針に釣り上げられて、この汗、その水、この枕、その夢の船、この身体、四角な室も穴めいて、膚の色も水の底、おされて呼吸の苦しげなるは、早や墳墓の中にこそ。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
雲巌寺は開基五百余年の古寺で、境内に後嵯峨天皇の皇子仏国国師の墳墓がある。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
ただ野田山の墳墓を掃いて、母上と呼びながら土に縋りて泣き伏すをば、此上無き娯楽として、お通は日課の如く参詣せり。
— 泉鏡花 『妖僧記』 青空文庫
作例 · 標準
この辺り一帯には古代の豪族の墳墓が点在しており、貴重な副葬品が多数発掘されている。
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彼は生まれ故郷の村を離れて都会で成功を収めたが、死後は先祖代々の墳墓に葬られることを望んだ。
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歴史学者のチームが、砂漠の奥深くに隠された王の墳墓の入り口をついに発見した。
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